3 ここで、本研究で仮定するまちづくりによる長期・短期の変化の関係について示す。 長期的視点の分析は社会動向(自動車やeコマースの普及)や景気動向(リーマンショック等)、人口変動も考慮して実施する。 長期の変動を考慮して短期の評価を行うことで、戦略的なまちづくりの展開に貢献すると期待できるが、本研究ではコロナ禍の影響分析に重点を置いて研究を進める。 長期の変動の観点では、歩行者数と商業販売額の関係を分析し、活性化指標として歩行者数を用いる有効性を検証する。 表1-1 本研究で考慮するまちづくりに関係する要因・指標の例 図1-2 長期と短期の視点での各要素の関係の概念(当初想定) 社会経済情勢自動車普及、eコマースの普及、リーマンショック、コロナショック、少子・高齢化まちづくり活動長期間:市街地開発、インフラ整備短期間:イベント※や社会実験などの小さな実践【当初想定】※イベントの種類の違いも考慮(開催頻度:毎年開催、数週間に1回、一生に1回、催し種別:スポーツ、産業、文化、など)短期間:新型コロナウィルス感染拡大による影響【見直し後】建物配置指標(用途別)都市計画基礎調査(建物用途・空間的配置)、テレポイントデータ、スペースシンタックス理論※建物用途は店舗の特性の違い(例えば若者向け・その他等)を考慮する活性化指標約20地点の断面歩行者量、約20地点間の歩行者流動、滞在時間、商業販売額などまちづくり活動建物配置指標活性化指標長期的視点での関係性影響影響相互に影響社会経済情勢まちづくり活動建物配置指標活性化指標影響影響影響※1社会経済情勢※1矢印が片方向なのは建物配置は短期間では変わらないため※2灰色文字や点線は矢印方向に影響しないと考える※2※2短期的視点での関係性戦略的な実施フィードバック戦略変更
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