豊田市都心の長期と短期の両面によるまちづくり活動の評価
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35 (4)COVID-19関連の出来事と変動の関係 ここでは、トピック別の観測数の変動した背景を考察するため、表4-1にCOVID-19関連の出来事について豊田市に関連するものを中心に整理した。表中の丸数字は、グラフの丸数字に対応している。 表4-1 COVID-19に関する主な出来事(豊田市に関連のあるものを中心に整理) 図4-6に減少が比較的大きいトピックの変化、図4-7に減少が比較的小さいトピックの変化を示す。それぞれの図に、全トピックの観測数の変化を示している。まずはこの全体の推移をみる。小中高校への休校要請が出された直後の3月2日の週から8割程度に減少し、政府の緊急事態宣言中には4割にまで減少した。その後政府の緊急事態宣言解除や県をまたぐ移動自粛要請解除の後、8割程度に回復した。7月頃から再び感染者数が増大する状況となったことを受けた愛知県独自の緊急事態宣言発出やお盆などがあり一時的に減少したが、お盆明け以降は県独自の緊急事態宣言が解除され、観測数が回復する傾向にある。以上のように、WPSの観測数はCOVID-19関連の出来事に応じて変動していることが確認できた。 比較的減少幅の大きいトピックに着目する。これらのトピックは、駅近隣や駅周辺の屋外や施設に関するものである。 夜の飲食関連のトピックとみられる駅近隣21は、3月2日の週の段階から7割近くに減少した。3月下旬以降急速に落ち込み、緊急事態宣言の期間中は2割前後にまで減少した。その後回復してはいるものの、他のトピックと比べて回復は緩やかであり、回復は6割にとどまり頭打ちの状況である。デッキ夕については期間を通した減少幅は駅近隣21と比べてやや小さいものの、同様の傾向にある。夜の飲食関連の活動は、回復しにくい状況がうかがえる。 地域出来事全国1/16 国内で初の感染者全国2/25 政府が感染症対策の基本方針を発表[①]全国2/27 首相が小中高校の休校を要請[①]豊田市3/12 豊田市内で一例目の感染者全国3/29 政府が感染症対策の基本的対処方針を決定[②]豊田市3/31 豊田市内で二・三例目の感染者全国4/7 政府が1都1府4県に緊急事態宣言発出[③]愛知県4/10 愛知県が独自の緊急事態宣言発出[③]全国4/16 政府が緊急事態宣言を全国に拡大全国5/14 政府が愛知県含む39県で緊急事態宣言を解除[④]全国5/25 政府が全国の緊急事態宣言を解除[⑤]愛知県5/25 県立学校再開[⑤]愛知県5/26 愛知県が独自の緊急事態宣言を解除[⑤]愛知県6/1 東海3県の県をまたぐ移動自粛を解除全国6/19 全国を対象に県をまたぐ移動の自粛を解除[⑥]全国6/27 Jリーグ無観客で再開全国7/10 Jリーグ観客ありでの再開豊田市7/22 豊田市の警戒レベルを最高の4に引き上げ[⑦]全国7/22 Go To トラベル事業開始愛知県8/6 愛知県が独自の緊急事態宣言発出愛知県8/24 愛知県が独自の緊急事態宣言解除[⑧]豊田市9/4 豊田市の警戒レベルを3に引き下げ

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