豊田市都心の長期と短期の両面によるまちづくり活動の評価
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26 3-4.小括 (1)本章のまとめ 本章では、中心市街地活性化の評価指標として用いられることが多い歩行者通行量に着目し、中心市街地の変化を表す指標としてテレポイントデータを取り上げて両者の比較分析を行った。以上の分析結果から得られた知見をいかに整理する。 • ゾーンの指標と歩行者通行量には、比較する指標、地点によって傾向に違いがあることが確認できた。このことから、歩行者通行量の全てが中心市街地内の各地区の状況を表すとみなすことはできないといえる。 • 一方で、一部のゾーン指標と歩行者通行量には、正の相関がある場合があることが確認できた。有意な相関があるものに限定して、歩行者通行量を代理指標と見なす可能性を検討する必要がある。 (2)今後の課題 以上の分析結果から得られた知見を以下に整理する。 • 本章の分析では、ゾーンの状態を電話番号件数や人口で代表していることに、分析の限界がある可能性がある。使用するデータについて、引き続き検討が必要である。 • 歩行者通行量として、どの曜日のどの時間帯の量を用いるか、そして、夜間人口と電話番号件数等を組み合わせた場合についても分析を行うことが必要である。

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