リアルタイム情報に基づく平面交差点信号制御システム最適化に関する研究
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22 5.2 最適化計算結果 シミュレーションに前提準備を完成するなら、各最適化計算結果の設定となる。本研究には、現示の組み合わせ(図5-3)は固定されるため、主な変更点はサイクル長と各現示の時間となる。比較の対象は「改訂 平面交差の計画と設計―基礎編」(2002)に書いた伝統な信号制御計算方法の結果、セクション3.1と3.2のモデルの計算結果で、ここで順番に結果1、2、3と呼ばれる。具体的には表5-2に示す。特に、結果2は非線形計画モデルを解くが失敗し、出た失敗解を利用する。黄と全赤時間(クリアランス時間)は「改訂 平面交差の計画と設計―基礎編」(2002)の計算例と同様に設定する。現示1と現示2の間の黄時間は2秒分の有効青時間で現示1に割り当てる。現示2後と現示3後の黄時間は1秒分の有効青時間でその現示に割り当てる。信号の総損失時間は合わせて12秒である。 図5-3 検証用交差点の現示組合せ 表5-2 三つの信号制御計算方法の結果 結果1 結果2 結果3 サイクル長(s) 90 100 82 現示1 表示青時間(s) 42 39 37 有効青時間(s) 44 41 39 黄時間(s) 4 4 4 現示2 表示青時間(s) 10 12 9 有効青時間(s) 11 13 10 黄+全赤時間(s) 4+2 4+2 4+2 現示3 表示青時間(s) 22 33 20 有効青時間(s) 23 34 21 黄+全赤時間(s) 3+3 3+3 3+3

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