21 となる。交差点は「改訂 平面交差の計画と設計―基礎編」(2002)の計算例と同様を設置する。各車線の役割は図5-1に示す。各流入部の交通需要は図5-2に表す。一般的には、一定パーセントの大型車が車流に混入する。今年においては、時間の制限があるため、一つ種類の小型自動車だけを想定する。大型車と他の小型自動車と超小型自動車は来年度の研究に追加する予定である。想定した小型自動車の属性の大部分は先行研究あるいは調査に基づいて平均値を取る。具体的な設定、表5-1に参照する。車両のルートは各流入部の交通需要に従って書き込んで、同じルートを持つ車両の出発時間は二項分布を適用する。 表5-1 シミュレーション中に小型自動車の属性設定 属性 設定 説明 最大加速度 2.6m/s2 本種類車両の最大加速度能力。角ら(1996)の研究に参照して右に値を設定する 最大減速度 -6.0m/s2 高度道路交通システム研究室(2006)と安藝ら(2012)の研究に参照して設定する 表現最大減速度 -6.0m/s2 同上 緊急最大減速度 -8.7m/s2 同上 長さ 4.7m 日本に小型自動車の長さは4.7m以下で、ここで4.7mを設定する 最小車間間隔 2.5m SUMOのディフォルト設定 最大速度 16.67m/s=60km/h 財団法人国際交通安全学会(1991)の自動車走行速度調査結果に、制限速度50km/hを持つ全部幹線道路の実際昼間走行速度の平均値は62.7km/h。交通安全を考慮するため、その平均値より少し下回って60km/hを設定する 速度因子 normc(1,0.1,0.6,1.6) 本種類車両の速度分布である。かっこの中には平均値(mean)、標準偏差(dev)、最小値(min)、最大値(max)となる。上のセルと同じ報告書を参考して設定する 追走モデル Krauss SUMOのディフォルト設定 車線変更モデル LC2013 SUMOのディフォルト設定
元のページ ../index.html#27