リアルタイム情報に基づく平面交差点信号制御システム最適化に関する研究
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9 MODERATOの具体的な機能は付録3を参照されたい。 MODERATOでは、サイクル長やスプリットの算出の基礎となる需要率を過飽和状態も含めて交通応答制御に利用できるように拡張した負荷率という概念を導入し、これを車両感知器情報から算出する。ただし、負荷率の重要な要素となる流入台数の計算方法は流出台数で代用することが多いので、実際の流入率と差がある可能性が高く、短時間内交通流率の変化を反映できない。 日本の株式会社京三製作所の自律分散信号制御製品( ARTEMIS )の特徴: (1)交通渋滞を削減し、 CO2や窒素酸化物などの排出を削減することで環境にも優しい (2)交差点間の信号同士が情報交換をする事で、信号自身がリアルタイムに最適な青時間を決定 (3)日本国内で五つの市に導入された;国際的に、ロシアで数都市に導入された 図2-2 ARTEMISのイメージ アメリカRapid Flow Technologies LLCのSurtracの特徴: (1)リアルタイム情報を取得して(レーダー、カメラ、誘導ループでも。1秒単位)、信号制御最適化を目指す (2)近隣の交差点、他のコネクテッド車両に制御情報を発信して、円滑な移動を支援する。 (3)アメリカ国内で、いくつかの都市に導入された

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