豊田市におけるMaaS導入可能性に関する研究
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25 ると言える。 表 5-2 利用意向比較 表 5-3 他調査との比較 (3)サービスの利用意向に関する分析結果 最も利用意向が高いサービスCの利用意向に関する分析結果を紹介する。なお、ここで分析するのは月額8,000円の場合の利用意向である。また、「とても利用したい」という回答を「利用意向あり」とみなしている。 まず、定額制マルチモーダル型MaaSが公共交通の維持・活性化に寄与するのかという点に関して、現在の公共交通利用頻度別の利用意向を図 5-10に示す。現在週3日以上や週1,2日程度、公共交通を利用している層の利用意向が高いが、着目すべきは、現在年に数日以下やまったく利用していない層にも一定程度の利用意向があることである。前述の通り、豊田市における主たる交通手段は自動車であるため、豊田市民の多くはこの層に属しているが、現在公共交通をまったく利用しない層でも、定額制マルチモーダル型MaaSが導入された場合には9.8%は「とても利用したい」と回答している。これは、定額制のマルチモーダル型MaaS導入により、公共交通の新しい需要が生まれる可能性があることを示唆している。 自家用車保有台数・運転頻度別の利用意向を図 5-11~図 5-12に示す。自家用車を1

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