豊田市におけるMaaS導入可能性に関する研究
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15 4.豊田市の特徴・交通課題を考慮したMaaSサービスモデルの検討 豊田市民のマルチモーダル型MaaSの需要調査を実施するに当たり、豊田市の特徴・交通課題を考慮した、仮想的なMaaSサービスモデルを検討する。 4-1.仮想サービスの対象地域 豊田市は都市部と中山間部が併存し、市域の30%の面積の都市部に人口の95%が集中している(図 4-1参照)。既存の交通サービスを統合して付加価値を出すマルチモーダル型MaaSの設計にあたっては、既存の公共交通がある程度充実している必要があることから、本研究における仮想サービスの対象地域は、公共交通がある程度充実している都市部(豊田地区)とする。 出典:豊田市資料 図 4-1 都市近郊部と中山間部の市域と人口 4-2.仮想サービス内容 豊田市内のバス・電車は乗り放題とすることを基本とし、タクシーと組み合わせたプラン、豊田市で事業化されている超小型モビリティのシェアリングサービス”Ha:mo”と組み合わせたプラン、豊田市が包括連携協定を締結しているコンビニにカーシェアリングのステーションを設置するプランなどを仮想サービス内容とした。仮想サービスA~Gの一覧について表 4-1に示す。また、価格については、個別払いよりも定額制の方が利用しやすいと考えられるため定額制として、フィンランドの“Whim”相当価格、運賃を積み上げた場合の価格、中間価格の3水準で調査することとした。仮想サービスA~Gの詳細について、図 4-2~図 4-8に示す。 (豊田地区) (藤岡、小原、旭、稲武、足助、下山地区)

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