豊田市におけるMaaS導入可能性に関する研究
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6 2-3.国内事例 日本においては、2018年頃より各地で実証実験が行われている。このような動きに対し、国土交通省と経済産業省は、新たなモビリティサービスの社会実装を通じた移動課題の解決及び地域活性化を目指し、2019年より「スマートモビリティチャレンジ」というプロジェクトを開始し、各地の実証実験に対する支援を行っている。地域特性によって課題は異なるため、国土交通省は「都市と地方の新たなモビリティサービス懇談会」において、地域特性を(1)大都市型、(2)大都市近郊型、(3)地方都市型、(4)地方郊外・過疎地型、(5)観光地型の5つに分類し、それぞれの地域で求められるMaaSの実現イメージを提示している(図 2-3参照)。 出典:国土交通省 都市と地方の新たなモビリティサービス懇談会資料 図 2-3 地域特性ごとの取り組み (1)大都市型:my route(トヨタ自動車・西日本鉄道ほか) 大都市における事例として、日本初のマルチモーダル型MaaSである”my route”について紹介する。my routeは、トヨタ自動車と西日本鉄道が2018年11月から福岡県福岡市で実証実験を実施したマルチモーダル型MaaSで、鉄道やバスなどの公共交通やタクシー、シェアサイクルなどさまざまな移動手段を組み合わせたルート検索や、一部サービスの予約・決済のほか、店舗・イベント情報の検索が可能となっている。実証期間の1年間で約30,000

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