無信号横断歩道での安全に関する基礎研究~歩行者保護に資するソフト施策の視点から~
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-4- 歩行中の死者数は最も多く、全体の約35%を占めている。また、同事故は平成18年以降なだらかに減少しており、平成28年は前年より大幅に減少したものの、この10年間での減少率は自動車乗車中と比べて低い値である。 表2-1は、愛知県における交通事故件数と死者数を、類型別および法令違反別に集計したものである。「横断中」の交通事故は、件数で見ると最も多い「追突」の10分の1程度であるが、死者数は最も多い58人となっており、致死率の高い事故であることがわかる。また、法令違反別の数値を見ても「歩行者妨害等」による事故での死者数が非常に多くなっている。一方、歩行者自身が法令違反を犯しているケースも多々あることがわかる。 表 2-1 事故類型別および法令違反別事故件数・死者数(H29年・愛知県) 出典:愛知県の交通事故発生状況 (平成29年中,愛知県警察本部) 平成23年から29年の豊田市における交通事故(人身事故)の発生状況について、事故発生時の状態別(交通手段別)に整理したものを表2-2および図2-3に示す。 表 2-2 状態別(交通手段別)交通事故件数(豊田市) H23年H24年H25年H26年H27年H28年H29年H23年H24年H25年H26年H27年H28年H29年1551791451241551791766255364318312307265274284299512011127227726018720724319531200131,2791,4261,3911,2521,3191,2101,1427232212132117992945905324527932,1562,3112,2021,8572,0002,0061,8652310179131813事故件数死亡事故件数人対車両車両単独合  計自動車相互二輪車対車両自転車対車両

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