無信号横断歩道での安全に関する基礎研究~歩行者保護に資するソフト施策の視点から~
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-31- 6-2 次なる啓発施策への提言 以上の課題と方向性を踏まえて、歩行者保護運転を促す具体的な啓発施策の例を提示する。 【免許更新時の講習や高齢者講習の場、交通安全学習センターの活用】 • 主婦層や高齢者、学生などを対象とした体験型講習の実施 • 人対車両事故の深刻さを訴える教材・スケアードストレート講習など 【路側での交通安全立哨活動の活用】 • 地域住民・地域企業による立哨活動により、歩行者の存在を報せ、歩行者保護運転の励行に対して感謝のメッセージを提示する。 • 実証実験を実施し、ハード対策と併せて検討していく。 6-3 おわりに 本研究では,豊田市が取り組む交通安全啓発施策「歩行者保護モデルカー活動」について、Webアンケート調査等を用いて評価するとともに、特に無信号横断歩道での歩行者優先運転「無信号横断歩道で歩行者が渡ろうとしている時に停止する」に着目し、歩行者の安全確保に努める運転に対するドライバー意識の実態を示しながら、ドライバーに対する啓発施策の課題および効果的な啓発施策の方向性を考察した。その結果、職場を通じた啓発が有効であるものの、就業していない層への啓発が不足していることや、顔見知りによる路側での啓発活動が有効に機能することの可能性などを提示できた。 また、本研究では深く考察していないが、ドライバーだけではなく「渡ろうとしている」歩行者に対して、明確な意思表示をすることやルールを遵守することの啓発施策も重要であることが示された。 今後、本研究で整理した施策の方向性について具体的な施策の試行に取り組み、より効果的な歩行者保護運転啓発手法を見出していきたいと考える。 最後に、本研究の実施にあたり、調査データの提供など多大なるご協力頂いた豊田市地域振興部交通安全防犯課の関係諸氏に、心より感謝いたします。

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