無信号横断歩道での安全に関する基礎研究~歩行者保護に資するソフト施策の視点から~
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-24- なお、この傾向は平成29年に実施した調査でも把握されており、豊田市では市が運行する路線バス(とよたおいでんバス)に活動をPRするラッピングを施す(図5-9)ことや、広く市民に向けた啓発ツールとして新たなステッカー(図5-10)を作成し、一般市民に配布するという施策を講じている。 図 5-9 歩行者保護モデルカー活動ラッピングバス 図 5-10 一般市民向けの歩行者保護モデルカー活動PRステッカー (2)ルールの重要性と周囲への意識 前章で述べたとおり、「横断歩道で歩行者を見たら停止する」というルールの遵守は利他的行動であると考えられる。横断歩道での停止ルールにあてはめると「歩行者がいたら停止しなければならない」が命令的規範であり、「停止するクルマは少ないから止まらなくてもよい」が記述的規範であると言える。ここでまず確認するのは、

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