無信号横断歩道での安全に関する基礎研究~歩行者保護に資するソフト施策の視点から~
25/44

-21- 0%20%40%60%80%100%H29(n=400)H28(n=757)回答者の自動車利用頻度ほぼ毎日週に3~5日週に1~2日月に3日以下 図 5-3 回答者の自動車運転頻度 5-3 歩行者保護モデルカー活動の評価 上述のとおり、2時点のアンケート調査回答者の属性を確認すると性年齢構成および利用車種構成、自動車利用頻度の構成に大きな差違は見うけられなかった。そこでこの2時点の調査結果を比較し、歩行者保護モデルカー活動の効果を考察した。なお平成28年度に実施した調査のサンプルには運転免許を持たない回答者が含まれていたため、これを除いた757名の回答データを分析に用いている。 まず図5-4は、無信号横断歩道付近で渡ろうとしている歩行者を見かけたときに止まるかたずねた結果である。あくまでも意識の上での停止行動であるが、約40%だった「必ず止まっている」という回答割合が50%強に増加している。この差はカイ二乗検定により「必ず止まっている」とそれ以外の回答の割合に、統計的に有意な差があることが確認されている。 0%20%40%60%80%100%H29(n=400)H28(n=757)歩行者を見かけたら止まっているか必ず止まっている時々止まっているあまり止まらない1%水準で有意差(P=0.0003) 図 5-4 無信号横断歩道での意識上の停止行動

元のページ  ../index.html#25

このブックを見る