市街地での規制速度遵守を促す環境整備に関する研究
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-24- 設定した説明変数を表4-2に示す。さらに助言型ISAおよびインセンティブプログラムの効果について個人による違いを明らかにするため、個人定数項を設定し、個人毎のパラメータγ1p とPhase2での個人パラメータγ2pを算出した。 表 4-2 重回帰分析における説明変数に用いた道路環境要因 4-2.最大超過速度についての重回帰分析結果 まず、道路環境要因のパラメータを表4-3に示す。最大超過速度が大きくなる要因として、道路幅員と歩道の有無が寄与していることが明らかになり、カラー舗装・狭さくは最高速度の抑制に影響を与える要素であることが示された。歩道の有無については、歩行者との接触の可能性が低くなるなどの理由からドライバーによっては速度が増加する可能性が考えられる。 表 4-3 最大超過速度(最高走行速度-30km/h)を目的変数とした 重回帰分析の結果(道路環境要因) 調整済み決定係数R2=0.389 属性説明変数詳細道路長(m)道路の長さ道路幅員(m)車道+路肩部分を合計した幅員歩道ダミー歩道に縁石・ガードレールなど分離施設があるとき1,ないとき0カラー舗装ダミー車道及び路肩部分にカラー舗装があるとき1,ないとき0狭さくダミー狭さくが設置されているとき1,ないとき0住宅街ダミー沿道が住宅を占めている場合1,そうでないとき0商業施設ダミー商業施設の入り口に面しているとき1,そうでないとき0道路環境要因説明変数パラメータp値  有意水準定数項-5.971<0.001***道路長(m)0.017<0.001***道路幅員(m)1.032<0.001***歩道ダミー2.823<0.001***カラー舗装ダミー-1.915<0.001***狭さくダミー-2.980<0.001***住宅街ダミー-2.415<0.001***商業施設ダミー-3.110<0.001***

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