中山間地域における高齢者モビリティ調査
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6-3-3.差の検定 (1)自動車運転者群と非運転者群の活動量の差 推定活動量が算出できた586名を対象とした分散分析、前期高齢者286名を対象とした分散分析、後期高齢者297名を対象とした分散分析の結果を表 6-1に示す。 推定活動量が算出できた586名を対象とした『全体』において、自動車を運転する群と非運転者群の活動量に有意な差が認められた。75歳未満の前期高齢者と75歳以上の後期高齢者に分けて分析を行ったところ、後期高齢者の運転者群と非運転者群の推定活動量に有意な差が認められた。 表 6-1 自動車運転者群と非運転者群の活動量の差 カテゴリー グループ 標本数 推定活動量 合計 推定活動量 平均 推定活動量 分散 分散分析 全体 運転者 472 7311.1 15.5 74.4 有意差あり 非運転者 114 1441.6 12.6 53.2 前期高齢者 運転者 269 3884.4 14.4 72.5 有意差なし 非運転者 17 218.2 12.8 30.0 後期高齢者 運転者 200 3364.4 16.8 74.5 有意差あり 非運転者 97 1223.4 12.6 57.6 (2)自動車を運転する範囲と活動量の差 自動車を運転している高齢者の中でも、高速道路を運転するような高齢者は日常生活や運動の活動量が多いと想定される。そこで、推定活動量が算出できた496名を対象とした分析及び年齢階級別の分析を行った結果、いずれのカテゴリーでも有意な差は確認されなかった。 表 6-2 運転範囲別の活動量の差 カテゴリー グループ 標本数 推定活動量 合計 推定活動量 平均 推定活動量 分散 分散分析 全体 近所のみ 178 2747.9 15.4 84.4 有意差なし 都心や他市 (一般道) 207 3143.9 15.2 68. 6 都心や他市 (高速道路) 111 1808.3 16.3 67.0 前期高齢者 近所のみ 93 1305.4 14.0 87.8 有意差なし 都心や他市 (一般道) 128 1824.3 14.3 63.3 都心や他市 (高速道路) 57 870.3 15.3 64.3 後期高齢者 近所のみ 74 1269.3 17.2 78.6 有意差なし 都心や他市 (一般道) 76 1262.6 16.6 77.0 都心や他市 (高速道路) 47 798.3 17.0 69.5 73
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