中山間地域における高齢者モビリティ調査
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1-3. 中山間地域の課題 本研究で対象としている中山間地域とは、主に農業分野で使用される用語であり、平野の外縁部から山間地を指す。国土面積の73%を占め、耕地面積の40%、総農家数の44%がこの中山間地域にあるなど、わが国の農業の中で重要な位置づけでもある3)。 中山間地域の主な課題は、高齢化・過疎化が深刻化していることである。さらに居住地(いわゆる集落)と生活関連施設が分散して立地し、山間部であるため徒歩による移動は困難であること、公共交通の運行頻度が低いなどが挙げられる。 1-4. 研究の目的 今後、いつまでも自立した幸せな社会生活を送るためには、生き方や活動内容を自らが選択し、実現を図るような社会であることが求められてくる。また、中山間地域を対象に行政施策を展開するうえで、高齢者の生活実態・移動実態を把握することが必要である。そこで本研究では、豊田市の中山間地域の移動実態を把握し、今後のモビリティ把握の方向性を考察する。 <参考文献> 1)内閣府;高齢社会対策の基本的在り方等に関する検討会報告書,平成24年3月 http://www8.cao.go.jp/kourei/kihon-kentoukai/ 2)豊田市;中京都市圏総合都市交通体系調査(豊田市パーソントリップ調査)報告書,平成25年6月 3)農林水産省;農林水産省ホームページ「中山間地域とは」 http://www.maff.go.jp/j/nousin/tyusan/siharai_seido/s_about/cyusan/index.html 3
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