中山間地域における高齢者モビリティ調査
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(2)生きがいや張り合い 図 3-4に日常生活圏毎に集計された回答割合を示す45)。 「生きがいや張り合いを感じている」と回答した割合が40%を超えている地域は、「藤岡・小原」と「足助・旭・稲武」である。「どちらかと言えば感じている」の回答割合と合わせると全ての地区で80%を超えている。 他の調査項目の集計結果をみると、生きがいや張り合いをもたらしてくれる場は「家庭」「個人的な友人」と回答した割合が多く、生きがいや張り合いを感じていない理由は「健康」「経済的な余裕」「趣味や打ち込めるものを持っていない」と回答している割合が多い。 0%20%40%60%80%100%挙母(n=611)高橋(n=378)上郷(n=298)高岡(n=446)猿投(n=397)松平・下山(n=233)藤岡・小原(n=220)足助・旭・稲武(n=244)生きがいや張り合いを感じているどちらかと言えば感じているどちらかといえば感じていない生きがいや張り合いを全く感じていない 図 3-4 高齢期の生きがいや・張り合い (3)日常生活について 当該調査では、日常生活に関する10項目について「はい」か「いいえ」で調査されている45)。集計結果を表 3-5に示す。表中の色が付いている部分は、各項目の良い回答(例:「15分位続けて歩いている」の良い回答は「はい」)の平均以上である。 本研究で対象としている中山間地域や上郷地区では「収入のある仕事」をしている傾向にあり、よく歩いたり転ばない高齢者が多い傾向にあるのは都市部である。 全ての地区でバスや電車で一人で外出している傾向にあるが、「はい」の回答割合が多いのは「高橋(名鉄バス)」「高岡(ふれあいバス)」「猿投(鉄道・バス))」「藤岡・小原(おいでんバス)」である。また「足助・旭・稲武」の高齢者は、週に1回以上外出していない高齢者の割合が高い。 19

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