中山間地域における高齢者モビリティ調査
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(6)人の動き調査から得られた知見 • 地区間、地区内流動とも自動車交通の依存度が高く、公共交通利用は、通学、高齢者の通院などで若干割合が高い程度である。 • 市域の地区は他市への交通流動がみられる。(特に下山地区・稲武地区) 3-3-2. 第5回中京都市圏パーソントリップ調査(中山間地域結果の結果) (1)調査概要 当該調査は岐阜県・愛知県・三重県の96市町村を対象に、無作為に選ばれた約45万世帯に調査票を郵送して平成23年10月~11月の期間で実施された。調査項目は、「個人属性」「出発地・目的地」「移動時間」「目的」「利用手段」等であり、回答方法は郵送回収およびWebである。なお調査結果は、中京都市圏における交通政策の他に環境対策や防災計画など様々な分野で活用される43)。 (2)地区別交通流動実態の整理 豊田市では第5回中京都市圏パーソントリップ調査を活用して、中山間地域(旧合併町村)の特性や移動実態を明らかにするために「地域モビリティ・サービス最適化検討調査」を実施した44)。本項では当該調査報告書44)から対象地域の交通流動の実態を引用整理する。 ①石野地域 • 自動車利用分担率は82.2%で、山間地区に比べると低いが旧豊田市の中では高い • 単身世帯の平均自動車保有台数は少ないが、2人世帯、3人世帯平均自動車保有台数は多い • 市町村地区別流動は、猿投、その他挙母、高橋との流動が多い。名古屋市との流動は業務目的の割合が高い 手段の内訳をみると自動車の構成比が大きい ②松平地域 • 自動車利用分担率は71.9%であり豊田市の中では低く、徒歩は16.2%(1位)、自転車は8.1%(1位) • 世帯平均自動車保有台数は2.39台であり、豊田市の中では多い • 市町村地区別流動は、その他挙母、岡崎市が多く、出勤、自由目的が多い 手段の内訳をみると自動車が約8割を占めるが、高橋との流動については自転車が約2割を占める ③藤岡地域 • 自動車利用分担率は80.1%であり豊田市の中ではやや高い • 世帯平均自動車保有台数は豊田市の中では多い • 市町村地区別流動をみると猿投、その他挙母、石野との流動が多く、手段の内訳をみると自動車が約9割を占める • 代表交通手段の所要時間からみると公共交通、自動車の利用は30分以上が多い 15

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