ゾーン30の安全性向上に向けた受託研究を実施しています。

皆さんが道を歩いていると、「ゾーン30」という言葉を目にすることが度々あると思います。「ゾーン30」とは、生活道路(地域で生活する人が住宅などから幹線道路に出るまでに利用する道路)における交通安全対策のひとつです。平成23年度から本格的に導入が始まった比較的新しい取り組みですが、令和元年度末の時点において日本全国で3,864箇所に整備されています1)

ゾーン30は、面的な区域(ゾーン)における自動車の速度を抑制するため、区域内では最高速度を時速30キロに規制するとともに、物理的対策(例えば、速度抑制のための段差(ハンプ)や狭さくなどの設置)を行うものです。

当研究所は豊田市役所猿投支所からの委託を受けて、豊田市井郷地区のゾーン30を中心とした区域を対象に、交通安全向上に向けた実態整理とそれを踏まえた対策提案の検討を行っています。具体的には、路面標示や標識などの交通安全施設の状況把握、及び、一部道路での走行速度等の実態調査を行い、地域住民の皆様との検討を通じて、交通安全意識の啓発や最先端の技術を活用した交通安全性向上方策を提案する予定です。

下記の写真は、2020年6月9日に撮影した現地の様子です。

ゾーン30入口

出典1) 警察庁のHP、https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/seibi2/kisei/zone30/zone30.html