地方都市における定額制 MaaS の需要調査に関する論文が学術雑誌に掲載されました

【地方都市における定額制 MaaS の需要調査に関する論文が学術雑誌「交通工学論文集」に掲載されました】

石井(元)主任研究員(当研究所に2020年12月まで在籍)や西堀主席研究員らがまとめた、地方都市における定額制 MaaS の需要調査に関する論文が、交通工学論文集に登載され、日本最大級の科学技術情報プラットフォームである「科学技術情報発信・流通総合システム」(J-STAGE)で2021年2月20日に公開されましたのでお知らせします。

 

【公表論文】

石井真、西堀泰英:地方都市における定額制 MaaS の需要調査 ~愛知県豊田市を事例として~、交通工学論文集 特集号B(実務論文)、7巻,2号,2021.

(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jste/7/2/7_B_41/_article/-char/ja)

 

【論文の要旨】

電車・バス・タクシー等の移動サービスの検索・予約・決済機能を統合し、スマートフォンのアプリ等で提供する定額制 MaaS に関して、愛知県豊田市を事例として、自動車が主な交通手段となっている地方都市における意識調査を実施した。意識調査の結果、月額 8,000 円の場合、15.7%と多くの豊田市民が利用意向を示した。求められるサービス内容については、豊田市内の電車・バス乗り放題に加えて、超小型モビリティのシェアリングサービスやタクシーを組み合わせたプランが支持された。公共交通を全く利用していない層や高齢層に一定の利用意向があり、公共交通の利用が増加する可能性があることや、高齢者の移動支援として有効である可能性が示唆された。