2021年度 研究成果報告会開催記録
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楊:ご質問ありがとうございます。 - 9 - では、楊さん、回答をお願いします。 1点目の質問についてです。おっしゃるとおり、車両相互事故の中で出合い頭事故か追突事故かは分かりませんが、人対車両事故か、車両単独事故かは明確に地図上で確認できるので、そのような研究では活用できると考えます。 2点目の質問について、カーブミラーとか、カラー舗装とか、そういう情報は交通状況によって変わります。昨年度の井郷地区のゾーン30の調査で、カーブミラーの場所は市役所のGISシステムで管理していたので、カーブミラーがどこにあるかは調べられます。カラー舗装についてははっきり覚えていません。申し訳ありません。 交通事故実態の可視化ツールに関する質問で、人口データと高齢化率、事業所数のデータを事故データとあわせて可視化分析することは可能かということですが、人口データと高齢化率は国土数値情報ダウンロードサービスのホームページに掲載されており、メッシュで整理されています。そのメッシュの情報と先ほど報告したメッシュ別の事故データ集計結果とあわせると、関係性の分析は可能と考えます。 集計・分析ツールの今後の展望です。ここでは棒グラフと折れ線グラフだけでしたが、円グラフとか、さまざまなグラフを構築できるか、検討したいと考えています。 最後の質問は難しい質問です。無料のQGISシステムなので、役所のパソコンへのインストールはできませんが、これに関連して国土交通省のある資料の中でQGIS操作のマニュアルを提供しています。将来、災害の状況とか、安全状況とか、分析ツールとして活用できないかと考えています。今後こういうGISツールを役所の方にどのように業務でご活用いただくか、意見を伺う中で改良していきたいと思います。 司会:よろしいですか。 山岡:オープンデータはまだ公表され始めたところで、これからもっと細かくデータが充実する可能性があります。われわれが「こんなデータを載せたらいいんじゃないですか」とか、学会等で話をしていくと、どんどん普及していくのかなと思います。 ツールの導入についてですが、今回開発されたシステムの機能というより、パソコンにインストールできるかというような問題だということですので、その辺りは普及していけば、国交省のほうの話でもあったという話でしたので、期待したいと思います。 司会:そこまで必要ないのかもしれませんが、行政にとって必要だ、あったほうがいいというものであれば、行政とは限りませんが、市のシステムとは分けた、インターネットにだけつながるパソコンを導入してQGISを入れれば、交通事故のデータを扱うことができるということですね? 楊:はい。 司会:豊田市だけではなく、ほかの行政の方、市役所の方も何人かいらっしゃっています。もし興味があったら、お問い合わせいただければと思います。 では、会場からご意見、ご質問をお願いしたいと思いますが、よろしいでしょうか。 実は研究所の研究企画委員を長年お務めいただき、今、退職されて岐阜大学名誉教授という肩書で動かれている竹内先生がいらっしゃっています。ひと言コメントがあれば。突然振るなという。すみません。今の研究だけではなく、今日のすべての発表について、何でも結構ですので。 竹内:今日の発表は自主企画の研究ですよね?研究テーマにははやりがあって、山があるというか、同じような議論がいつも行われているなという感じがします。過去の研究成果を勉強して、そこから立ち上げられると、もう少し先へ進むのではないかと少し残念に思いました。 最後の交通事故データの公開はすごい進歩です。われわれが研究していた30年前は全然データが出- 54 -

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