2021年度 研究成果報告会開催記録
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- 6 - これは先ほど研究内容のところで示した①乗用車対貨物車の衝突事故空間分布の分析結果です。参考までに簡単に説明します。 事故の箇所が分かれば、このようなマップを作成できます。つまり、どこで事故が発生しているか、そのデータを使って分析できます。福岡の事例ですが、乗用車対軽トラとか、乗用車対トラックとか、その事故がどこで発生しているかが分かります。 これは事故メッシュマップの作成ツールです。このメッシュの中で、その地域の中で事故が何件あったかが分かります。集計したいメッシュのサイズを選んで、いつからいつまで、どのような事故かを選択すると、こういう地図が作成されます。 これは事故プロットマップの作成ツールです。先ほどの結果は地域の中での事故件数の集計結果ですが、これは具体的な箇所でどういう事故が発生しているかが分かるものです。 4番目、本研究成果の活用に向けてということでお話しします。 まず、「交通事故オンラインマップ」についてです。交通安全防犯課へのヒアリング調査を通じて、「交通事故オンラインマップ」の構築が有用であることは確認しています。市が構築している事故データと併用して交通安全教育に活用していただきたいと考えます。 また、「事故属性の組み合わせによる集計・分析ツール」についてです。ヒアリング調査結果から、GISデータは全部情報システム課がオンラインで管理しているため、無料のQGISツールを利用することは難しいそうです。 このツールは、交通事故に関わる技術者を対象にさまざまな学会でアピールして、活用していただくことで作業の効率向上を助けたいと考えます。 - 51 -

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