2021年度 研究成果報告会開催記録
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- 3 - 一方、愛知県警は「安全・安心マップ」を公開しています。ただ、死亡事故や重傷事故の発生箇所は分かりますが、軽傷事故の位置は分かりません。また、さまざまな機能を備え、利用者の属性によって対象の絞り込みも可能ですが、このような高精度の複雑なものを構築するには若干コストがかかるという問題点もあります。 そこで、もっとシンプルで安価に豊田市が構築したような事故マップを作成できないかと考えました。 これは全国47都道府県の警察による事故マップの公表状況を調べた結果です。昨年6月時点ですが、半数以上の都道府県の警察がGIS、つまりオンラインの地図として事故データを公開しています。全国の4分の1の県はPDFデータか画像データで公開していますが、残りの4分の1は何も公開していません。 この研究のもう1つの問題意識は、効率的に事故統計資料作成の問題点です。例えば、豊田市全体ではなく、豊田市の一部の地域で事故が何件とか、曜日別の事故が何件とか、効率的に迅速に抽出するツールを構築できないかということです。 本研究の問題意識と目的と内容をまとめてご説明しますと、問題意識はこの3つ、研究内容としては①から④に記載したものになります。今日は時間の関係で②と④について報告いたします。 ②警察のオープンデータを使って研究所独自で低コストで分かりやすいオンラインマップを構築できないかと考え、実際に「豊田市交通事故オンラインマップ」を構築しましたので、その結果を報告します。 ④対象地域で事故箇所が選択できるQGISのツールを構築することです。曜日別とか、道路形状別とか、分析のために、属性を自由に設定できないかを検討しました。その結果も報告します。 - 48 -

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