2021年度 研究成果報告会開催記録
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- 2 - ここで、本研究で取り扱う事故原票データとは何なのか、可視化の現状と問題点、本研究の目的についてお話しします。 まず、事故原票について簡単に紹介します。 事故原票は交通事故統計原票の略語で、警察の担当者が事故現場で収集する事故データを記載した調査票です。100以上の項目が記載されていますが、公開内容は限定されています。 これは福岡県の事故データで、2018年に公表されたものです。事故に関して、発生日時、当事者の属性、位置情報など多くの情報が記載されています。 本研究で取り扱う事故原票データは、警察から提供された事故状況を記載した電子データです。 事故原票データに関しては、この研究を立案する前に閣議決定されていました。一部の都道府県の警察はすでに事故原票データをオープン化していること、2020年度中に事故原票データを統一フォーマットで公開されるであること、公開された事故原票データの利活用を通じて効果的な交通事故抑制対策の推進が期待されるといった内容です。 次に、事故データを活用して何ができるかを説明します。 事故発生箇所の緯度経度から、どこでどういう事故が発生したか、地理情報システム、つまりGISを使って事故発生箇所マップが作成できます。この事故マップは小学生や事業所の方の安全教育啓発活動に使えると考えます。 豊田市は「小学校区別交通事故マップ」を研究所に委託して作成しています。これにより事故内容と事故類型、各小学校区のどこでどういう事故が起こっているかがすぐに分かります。市のホームページに掲載されています。ただ、75の小学校区の地図データを更新するのに若干手間がかかるという問題点があります。 - 47 -

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