2021年度 研究成果報告会開催記録
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- 11 - 個人属性によって効果に差はあると思います。空間の違いによる影響ももちろんありますが、高校生に関してはSIの情報のほうがより効いていましたし、高齢者の方にはSIの情報よりも罰則のほうがいいという結果でした。属性によって提供する情報を変える必要があると思います。今後、適切な分析を通じ、効果の高い層にこういう提供の仕方がいいということを明確化していきたいと考えます。 今後の検討点については、ありがとうございます。ぜひこのようなことを研究していきたいと思います。特に交通規制は大事だと思いますし、取り締まり等がもっと恒常的にといいますか、より積極的に行われることは望ましいと思います。もっと言えば、今、自動車にある反則金制度みたいなものが自転車にも適用されるといいと思いますし、実際に警察庁でそういう取り組みに関する動きもあるようです。そういった動きをモニタリングしながら、より良いあり方についてより深く研究を続けていけるといいと考えています。 以上です。ありがとうございます。 司会:先生、よろしいでしょうか。 嶋田:ありがとうございます。 ちょっと離れるかもしれませんが、今回はSocial Incentivesということで車道通行率の情報を与えていますが、ほかにもいろんな情報があります。罰則の情報提供はされていますが、実は「車道を走るほうがより安全ですよ」みたいな情報のほうが効果があるのではないかと思います。これは私の直感です。そういったことも考えていただけるといいと思います。よろしくお願いします。 三村:情報提供の仕方とか、さまざまな観点から検討していきたいと思います。ありがとうございました。 嶋田:「車道を通行したほうが何%事故が少ない」とか、そういう情報が提供できるといいと感じます。 - 45 -

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