2021年度 研究成果報告会開催記録
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- 7 - 向上しています。学生の方も地点1では効果がありました。ただ、事後、看板を撤去してしまうと、元に戻ってしまう傾向がありました。 さらに、先ほどと同様、通行された方の年齢や性別、使っている自転車の種類、さまざまな要因を踏まえつつ看板の設置効果を見たところ、SI看板という改善の状況を示した看板の設置期間が長くなるほど改善率が上がっていました。設置期間を長くすることでより車道通行率を上げられる可能性が見えたということです。 最後に、3つ目。ここまでの2つは情報を提供するだけ、ほかの人がどう行動しているかを伝えるだけでしたが、今回は実際に自転車の数を増やして効果を見ました。 市駅に近い昭和町のこの区間で実験を行いました。学生さんに協力いただき、朝の時間帯、1周5分ぐらいですが、先ほどのエリアをグルグルグルグル回り続けて通常の車道通行率をぐっと上げると、ほかの自転車の皆さんの行動がどう変わるかをチェックする実験です。 青色が事前で、真ん中のオレンジが実験中、灰色が事後です。事後は実験の1か月後の結果です。 事前より実験中のほうが車道通行率が上がって- 41 -

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