2021年度 研究成果報告会開催記録
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- 5 - められるという意見もありました。 人材確保の努力については、ボランティア募集のために社会福祉協議会に依頼する団体や、募集ちらしを地域に配布する団体、地域の代表者が地域の比較的若い人に「ぜひドライバーをやっていただけないか」と声をかけてお願いしている団体もありました。 運行形態等の見直しについては、サービス内容の見直しに向けた議論をすることで利用者の意識を高めるという団体がありました。 柔軟な運行については、停留所は乗降場所の目安とし、実際はフリー乗降をしている団体がありました。 最新技術の活用については、予約受付は電話で行い、運行管理にタブレット端末を活用している団体がありました。 ヒアリングの調査結果から「ひと」「環境」「サービス」という3つのキーワードを抽出し、コミュニティ交通の持続可能性の要因について数量化理論Ⅱ類という手法を用いて分析しました。人材・財源の持続可能性に対して、ヒアリング調査から出てきたキーワード、「ひと」「環境」「サービス」のどれが影響するのかを見ています。 「ひと」では、準備段階にキーパーソンがいたか、自治体の計画に位置づけられているか、「環境」では自治体の人口密度、「サービス」では最多路線の運行日、運行頻度、運行形態などが影響しているのではないかという予測のもと分析を行っています。 こちらはその結果です。 赤いバーは持続不可能の方向に影響していて、青いバーは持続可能な方向に影響するものです。バーの長さはその影響の大きさを表します。人材確保の要因で見ても、財源確保の要因で見ても、事業の評価・改善を実施していない団体は持続できない方向に影響しています。 5年後の人材確保と財源確保に共通して、先ほど- 29 -

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