2021年度 研究成果報告会開催記録
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4つ目は、「新しい避難生活を提唱!~クルマの外部給電機能を活用した『在宅避難』のススメ~」です。 在宅避難は去年から出始めた言葉です。コロナ禍の中、避難所は三密になるということで、家に危険がなければ、在宅避難をしましょう。その非常用電源としては車の外部給電機能を使った電気が非常に有効だろうということで、トヨタ自動車さん、名古屋トヨペットさん、愛知トヨタさん、こういったところと連携しながら、外部給電機能を備えた車の普及啓発事業、「SAKURAプロジェクト」を進めているところです。 こちらは外部給電の有効性を数字的に説明した資料です。1台1,500Wの電気を出せるので、1年前の実績ですが、トヨタさんが国内で販売されたハイブリッド車64万台に単純に掛け算すると、100万kWです。発電所1基分の非常用電源が分散型で確保できることになります。車を買うときは、外部給電機能を備えたものを選んでいただけると、安心につながると思います。なかなか知らない人も多くて、PRに困っているところですので、よろしくお願いします。 豊田市では、災害時に使えるように、市内の避難所26か所に順次、車とつなげられるような改造を行っていまして、令和3年度に整備完了予定です。停電になっても、車が駆け付ければ、電気が確保できます。 この4月には災害対策本部に停電対策班ができまして、私が班長に任命されました。何かあれば、電気を運びます。よろしくお願いします。 こちらは多様な外部給電車です。右のトラックは出力9kWです。左の燃料電池バスとカート型蓄電池は災害時に電気を届ける仕組みで、ホンダさんとトヨタさんのコラボ企画です。電気が必要なところに燃料電池バスが駆け付け、発電した電気をためたカート型蓄電池をばらまいて、電気を供給します。 - 16 -

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