平成29年度 研究成果報告会開催記録
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- 44 - 太田勝敏 (豊田都市交通研究所 副理事長兼所長) ご紹介いただきました太田でございます。 大変暑い中、中と外の温度差はすごいと思います。これも温暖化の1つの結果かと疑いたくなります。 まず、特別講演としてトヨタ自動車の葛巻さんに自動運転の話をいただきました。世界最先端の自動車メーカーがどういうことを考えておられるのか、大変勉強になりました。感謝したいと思います。 車社会ということだけではなく、交通全体、それを通してライフスタイル、ビジネススタイルがすっかり変わる転機にあると私は思っています。移動サービスという形で考える世界と、オーナーカーという形で考える世界があるということですが、自動運転車が出たとしても、私はオーナーカーとしての自動運転の車のほうが大きなビジネスチャンスになるだろうと思っています。スイスの時計と同じです。安くて正確な時計がたくさん出ているのに、スイスの機械式時計産業は儲かっています。まさにブランド化の1つとして車の意味も変わってくるだろうと感じながらお聞きした次第です。大変楽しく聞かせていただきました。 私どもの研究成果は3件と数を絞って報告しましたが、他にも多く研究していることはご理解いただいたと思います。 3件の報告につきまして豊橋技術科学大学の松尾先生、大同大学の嶋田先生、流通経済大学の板谷 先生にコメントいただきました。それによって、また中身がよく分かってきましたし、研究課題がさらにつながっていくことが理解できたかと思います。私どもは最近、単なる実証的な研究ではなく、政策志向を目指し、どういうふうに地方都市で生かされるのか、豊田市で生かされるのか、そういう点を含めて研究を進めていきたいと考えていますが、コメントのやりとりの中で新しく気づけたことも多かったかと思います。 安藤部長から紹介がありましたように私どもは今、新しい中期ビジョンの検討を始めています。ご意見をぜひアンケート用紙に書いていただければありがたく思います。 これからも研究所の活動のご支援いただければと思います。 今日は長時間ありがとうございました。(拍手) 閉会挨拶
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