平成29年度 研究成果報告会開催記録
35/52
- 35 - まず、迎車ありの結果です。初乗り利用と初乗り利用以外の結果に分けて示しています。判定にアスタリスクが付いているものが統計的に有意な説明力を持つものです。 初乗り利用については、人口、高齢化率、最寄り駅までの距離、豊橋駅からの距離、タクシー乗り場数が有意に利用に影響を及ぼしているという結果となりました。 一方、初乗り利用以外については、人口、豊橋駅からの距離、タクシー乗り場数が有意に影響を及ぼしているという結果になっています。 修正R2乗は、このモデルの当てはまりを示す数字です。0から1までの値をとって、1に近いほうが当てはまりがよいということですが、両方とも0.5を越えていますので、当てはまりとしてはそこそこだということです。迎車ありについては、初乗り利用も初乗り利用以外についても、ここで挙げた説明変数がそれなりに影響を及ぼしていることが統計的に分かったということになります。 次に、迎車なしの結果です。 判定にアスタリスクが付いているものも少ないですし、修正R2乗も0に近い0.2とか、0.1といった数字ですので、こちらについてはあまり地域の状況が利用件数を説明しないという結果になっています。 ただ、中でも統計的に有意であると出たのは、初乗り利用については人口、高齢化率、タクシー乗り場数、初乗り利用以外は高齢化率、タクシー乗り場数です。 これらが利用に影響を及ぼしているという結果にはなっていますが、先ほども申し上げたように、モデルの当てはまりはあまりよくありません。 以上の結果をまとめますと、迎車ありについてはモデルの当てはまりは比較的よいが、迎車なしについては当てはまりが悪い。利用を増やす要因としては、人口、高齢化率、タクシー乗り場、利用を減らす要因としては、豊橋駅や最寄り駅までの距離が挙げられるという結果が見えてきたというところです。 次に、天候とタクシー利用の関係分析についてご説明します。
元のページ
../index.html#35