平成29年度 研究成果報告会開催記録
34/52
- 34 - ありますが、金曜日・土曜日は深夜にピークが来ています。平日は高齢者の方が病院や買い物に行かれる時間帯にタクシーを使われるので、午前中にピークがあり、金曜日・土曜日の夜のピークは迎車なしと同じように、お酒を飲んで、店までタクシーを呼んで乗って帰ることが増えるのだろうということがデータから推察されます。 こちらは利用料金別乗車回数の構成比を示したグラフです。これも迎車なしと迎車ありに分けています。 いずれもワンメーター、つまり初乗りでの利用が一番多いことが分かります。これは意外だったのですが、ワンメーター、すなわち1.5キロぐらいの範囲の利用割合が高く、特に迎車ありについては全体の約15%がワンメーターです。わざわざタクシーを電話で呼んで、ワンメーターの範囲で降りるという短距離での利用が非常に多いということです。 迎車ありと迎車なしで利用の状況が大きく違うことと、初乗り利用が非常に多いことから、迎車の有無と初乗り利用か否かに分けて以後の分析を行っています。 まず、地区特性とタクシー利用の関係分析についてご説明します。 デジタコのデータを初乗り利用と初乗り利用以外、迎車ありとなしに分ける、これを町字単位で集計し、分析に用いました。 どういう地区でタクシーの利用が多いかを分析するために、重回帰分析という手法を用いました。町字別のタクシー乗車数に、人口や高齢化率、町字の中の高低差、最寄り駅までの距離、バス停や電停の密度、大規模小売店舗までの距離、病院までの距離、豊橋の中心までの距離、タクシー乗り場の数、こういったものがどういう影響を及ぼしているかを分析しました。
元のページ
../index.html#34