平成29年度 研究成果報告会開催記録
27/52
- 27 - を示したものです。 高齢者の人対車両事故で最も多い違反種別は安全不確認です。非高齢者と比べて操作不適の割合が高いことも分かります。操作不適にはハンドルの操作不適とブレーキの操作不適が含まれます。 このグラフは車両単独事故の違反種別別構成比を示したものです。 高齢者の車両単独事故で最も多い違反種別は操作不適です。しかし、非高齢者と比べて、違反種別では特に違いが見られません。 このグラフは出合い頭事故の違反種別別構成比を示したものです。 高齢者の出合い頭事故で最も多い違反種別は安全不確認です。非高齢者と比べて、一時不停止の割合が高いことも分かります。 このグラフは右折事故の違反種別別構成比を示したものです。 高齢者の右折事故で最も多い違反種別は安全不確認です。非高齢者と比べて動静不注視の割合が高いことも分かります。動静不注視は、相手の車の存在を確認したが、その動きを十分に注視しなかったということです。 以上、非高齢者と比べて高齢者に多い事故類型の違反種別の結果を報告しましたが、ここからは高齢者と非高齢者がほぼ同程度の事故類型である正面衝突事故や、少ない事故類型である追突事故について、それらの違反特性の分析結果を説明します。 このグラフは正面衝突事故の違反種別別構成比を示したものです。 高齢者の正面衝突事故で最も多い違反種別は前方不注意です。非高齢者と比べてその他の割合が高いことも分かります。その他には右側通行や優先通行妨害等が含まれます。
元のページ
../index.html#27