平成29年度 研究成果報告会開催記録
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- 10 - 次に、当研究所の役割です。 トヨタ自動車さんがバックにいながら、当研究所は自動車技術には一切関わっていません。むしろインフラ側や政策の観点から、市長のご挨拶にもありましたように大変幅広の研究をしています。 (1)広義の都市交通の研究、(2)交通まちづくりの推進、これらの研究成果により(3)世界への情報発信と貢献を行っていきたいと考えています。 次に、当研究所の研究分野です。 当研究所は設立26周年になります。現在は平成21年度から平成30年度までの中期ビジョンに沿って研究を進めています。 「研究所のありたい姿」は、先駆的な研究にチャレンジし、サスティナブルなモビリティ社会実現に貢献する研究所を目指していきたい、というものです。 交通安全、公共交通、交通円滑化、環境という4つの分野につきまして、ITS、TDM、市民・企業市民参加の中で、最終的に「人と環境にやさしい交通まちづくり」を目指して鋭意研究しているところです。 次に、昨年度の研究テーマです。 お手元の資料の最後のページに当研究所の研究テーマ一覧を掲載していますので、あわせてご覧ください。 昨年度の研究テーマの特徴の1つ目は、自動運転関連も含め、交通安全の分野の件数が他の分野に比較して圧倒的に多かったことです。 特徴の2つ目は、研究員の自主性を重視した自主研究の件数が大幅に増えたことです。昨年度は10件でしたが、その前の年は4件でしたので、倍増以上、2.5倍になっています。 特徴の3つ目は、科研費をはじめとする各種外部助成を受けた研究が多数あったことです。国の最も権威のある科学研究費補助金も3件ほどいただいています。外部助成を受けながら研究をしているということです。 本日はこのような研究成果の中から3件ご報告申し上げます。理事長のご挨拶にもありましたが、最も注目される交通安全の分野から2件となっています。 1件目は交通安全の分野から、愛知県の「交通事故死“全国ワースト1位”返上」を念頭に、愛知県の交通事故の特徴と原因分析を行った研究報告です。 2件目も交通安全の分野からですが、近年マスコミ等でもたくさん取り上げられている高齢運転者の問題です。当研究所が持っている豊田市の交通事故データを基に豊田市の高齢運転者の事故と法律

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