平成27年度 研究成果報告会開催記録
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こちらは豊田市の長期目標「交通まちづくりビジョン2030」です。 「世界に誇れる『かしこい交通社会』を目指して」を基本理念に「人と環境にやさしい交通まちづくり」を進めています。 課題解決の方向性として4つ挙げています。 1つは、クルマ、公共交通と新たな交通手段が調和した円滑な交通社会。 2つ目は、環境と利便性が両立した持続可能な交通社会。 3つ目は、世界一安全・安心・快適で交通事故のない交通社会。 4つ目は、豊田市の顔となる魅力と活力に満ちた都心地域をつくりながら、地域間での盛んな交流を促す交通社会。 基本目標としては①移動円滑化、②環境、③安全・安心、④魅力・活気・交流、という4つ分野を掲げて進めています。 5カ年の計画を2006年からスタートさせていまして、これが第1期です。2015年現在、第2期5カ年計画を進めています。現在次期行動計画、来年度から始まる5カ年計画を策定しているところです。 こちらは交通まちづくり行動計画の施策体系です。4つの分野に分けて、本日ご紹介します9項目の取り組みを右のほうに示しています。 ①移動円滑化の分野からは、重点戦略プログラム1として「公共交通の利便性の向上」を掲げています。本日ご紹介しますのはこの分野から3つ、公共交通の利用促進、「公共交通基本計画」の見直し、共通ICカードの導入についてです。 ②環境の分野からは、重点戦略プログラム2として「次世代型低炭素交通システムの導入」を掲げています。FCバスの路線バスへの導入、「Ha:mo」(ハーモ)についてご紹介します。 ③安全・安心の分野からは、重点戦略プログラム3として「交通事故の削減」を掲げています。こちらも3つですが、ITSやICTの活用、高齢者や園児への交通安全講習、エコ交通の啓発。 ④魅力・活気・交流の分野からは、重点戦略プログラム4として「魅力ある都心にふさわしい交通計画の推進」を掲げています。次世代型パーソナルモビリティの実証実験についてご紹介したいと思います。 まず、重点戦略プログラム1「公共交通の利便性の向上」についてです。 こちらは豊田市旧市内におけるバス路線の変遷を示したものです。黒色のところがバス路線です。左側が1970年当時で、その30年後が右側です。民間バスの路線は廃止が相次ぎまして、このように
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