平成27年度 研究成果報告会開催記録
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西 和也氏 (豊田市都市整備部 交通政策課 課長) ただいまご紹介いただきました豊田市都市整備部交通政策課の西と申します。どうぞよろしくお願いいたします。 私からは「豊田市の交通まちづくり」ということで、最近の話題や取り組みから9項目、皆さんにご紹介させていただきます。 今日ご紹介させていただきます取り組みは、豊田都市交通研究所の皆様と共に事業を進めるものや、研究所のノウハウを生かして事業計画を策定しているものなど、研究所と深い関係あります。また、トヨタ自動車様はじめ民間企業の方々の最新技術を使った取り組みや、地域の大学、市民の方の参画をいただきながら進めているものも多く含まれています。 この4月、豊田市は合併してちょうど10年を迎 えました。市外からお越しの方もいらっしゃると思 いますので、少し触れておきますと、平成17年の合併によって豊田市域は3倍になりました。愛知県の面積の6分の1、918平方キロと非常に広大です。その約70%を森林が占めます。クルマのまちのイメージどおりの産業都市の顔と、自然豊かな森林を持った農山村地域の顔、この両面を持つ、まさに日本の縮図のようなまちです。その中で豊田市はさらに発展を遂げています。 この10年を交通中心に振り返ってみますと、大きく何も変わっていないなと感じるところが2つあります。 1つは、今日の話題につながるかもしれませんが、移動手段を自動車の交通に依存しているところです。クルマのまちらしいといったところだと思います。 もう1つ、トヨタ自動車さんは世界を代表する世界一の自動車会社となりましたが、豊田市の顔である豊田市駅前は依然として狭く、昭和を感じさせているところです。 そうした中、私たちは交通まちづくりの推進に頑張って取り組んでいます。全国あるいは世界から注目される事業も多く、ロールモデルとなり得るものではないかと考えています。 特別講演 「豊田市の交通まちづくり」
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