平成27年度 研究成果報告会開催記録
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- 6 - 今のは平均速度でしたが、ちょっと見方を変えて、30キロ以下で走っている車の割合を見てみます。 先ほどと同様、刈谷市の場合はパターン2の効果が顕著です。30キロ以下で走る車の割合がぐっと増えています。 こちらは豊田市です。同様にパターン1の効果がすごく出ています。 走行実態調査結果のまとめです。 走行速度の変化としましては、平均速度は調査した150メートルの区間のほぼ全域で低下し、規制速度である30キロ以下の車両の割合が5%から30%ぐらい増加しました。 表示パターンによる差異としましては、「ゾーン30」「速度OK」も表示するほうが効果がアップすることが分かりました。豊田市では、速度を守っていたら何も表示しないパターンも試みましたが、「速度OK」を出した場合(豊田市パターン1)のほうが速度遵守車両が増加しました。 交通量と車種構成については、事前・事中ともに変化は見られなかったという結果だけお伝えしておきます。 2つ目、刈谷市、豊田市、それぞれ沿線住民に行った住民意識調査についてご説明いたします。野田先生の研究室の学生さんに調査していただきました。 刈谷市は、沿線住民の家に調査票を投げ込んで、郵送で返してもらう調査の仕方でアンケート調査を行いました。 豊田市は市が協力してくださいましたので、猿投支所から区長を通じて各世帯に配布してもらっていました。データの入力までやっていただきまして、本当に感謝しています。回収率も非常に高くなっています。 住民意識調査の結果をお話しします。
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