平成27年度 研究成果報告会開催記録
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- 5 - まず、走行実態調査について説明いたします。その場を走っている車の速度や交通量の調査です。 実験期間は4カ月です。設置前にデータをとって、設置中の表示パターン1、表示パターン2でそれぞれデータをとって、撤去後もデータをとります。 調査時間は1日6時間、朝のピーク時間帯と夕方のピーク時間帯にデータ収集を行います。 走行速度の調査がメインですが、交通量調査も実施しました。今日はご紹介しませんが、交通量の削減、大型車の混入を減らす効果が表示板にあるかもしれないということで調査しています。 今日はこちらの3回、事前、事中(表示パターン1)、事中(表示パターン2)の結果をご報告します。 具体的に評価の仕方を説明しますと、150メートル区間のこの辺りにスピードガン、ここに表示板を設置します。表示板の手前100メートルから、過ぎた後の50メートルのところまで速度データをスピードガンで調査します。これを10メートルごとの15個に区切って、それぞれの区間で平均速度を出します。 その結果がこちらです。これは刈谷市の結果です。青色が事前の状況、赤色がパターン1、緑色がパターン2です。パターン2のとき、速度が全体的に下がっていることが分かります。パターン1も事前の何も表示していない状態に比べれば下がっています。 ちなみに、ここでボコッと速度が下がっているのは、この位置に交差点があるためです。 こちらは豊田市の結果です。青色が事前、赤色がパターン1、緑色がパターン2です。豊田市の赤色は刈谷市のパターン2と同じ表示の仕方です。特に午後は結構明らかですが、パターン1の「ゾーン30」を間に挟む仕方で速度低下効果が見えます。

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