平成27年度 研究成果報告会開催記録
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- 4 - 口が多ければ多いほど使う人も多いでしょうということです。 「駅・バス停密度」は、鉄道やバスの補完手段としてタクシーが使われているだろうということを前提に、駅・バス停の数を地域の面積で割ったものにしました。 「飲食店密度」は、お酒を飲む機会、観光地といった非日常的移動を表現するものです。 「事業所密度」は、地域における企業活動を表現するものです。 なお、クラスター分析からは名古屋交通圏、名古屋は除外しています。名古屋交通圏はそれぞれの指標がいずれも極端に大きく、分析から外れてしまいますし、営業形態も他の地域は予約をして来てもらう方式ですが、名古屋交通圏は流し営業、流しのタクシーをつかまえて乗るという営業の仕方をしていますので、名古屋だけは別に扱ったわけです。 事業環境の分類結果を地図に示したのがこちらです。赤は先ほどの数値が大きいところです。その次がオレンジ、その次が緑、その次が黄色という順番になっています。これに名古屋を足した5つの地域に分類しています。 こちらはそれを数字で示したものです。需要は下に行けば行くほど小さくなっていく、要するに、経営がやりにくくなるだろうと想定しています。一番大きいのは名古屋ですが、都市地域(大)とされた地域でも人口は平均75万人ぐらい、中山間地域は2万人ぐらいです。 こうして分類した5つの地域ごとにアンケートの回答を集計しました。 まず、タクシー事業者の規模は車両台数で表していますが、事業環境ときれいに相関関係があります。需要規模が大きな地域から小さな地域に向かって徐々に小規模な事業者さんが増え、逆に大きな地域は大手の事業者さんが増えます。

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