平成27年度 研究成果報告会開催記録
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- 1 - 福本雅之 [発表者] (豊田都市交通研究所 主任研究員) 「タクシー事業の実態と公共交通としての活用」と題して報告いたします。 本日の研究は大きく3つのパートに分かれています。初めに、研究の意義です。なぜこういう研究をしたのかという背景をご説明いたします。次に、 野田宏治氏 [コメンテーター] (豊田工業高等専門学校 教授) 本研究で実施したタクシーに対するアンケート調査の内容をご紹介します。最後に、これらを踏まえて、タクシーの公共交通としての活用に向けた提言内容をお話しします。 まず、タクシーが公共交通かどうかという点についてお話しします。 実は議論が分かれています。タクシーは公共交通に昔から決まっているだろうとおっしゃる学者さんもいらっしゃいますし、国土交通省などは最近、法律でタクシーが公共交通として位置づけられたことをもって、公共交通であると言っていたりするという状況です。 公共交通は英語でPublic Transportといいますが、その意味は「共同利用できる交通機関」です。Publicというと日本では公、行政というニュアン研究報告② 「タクシー事業の実態と公共交通としての活用」
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