平成27年度 研究成果報告会開催記録
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- 1 - 樋口恵一 [発表者] (豊田都市交通研究所 主任研究員) 先ほど西課長から豊田市の約70%が農山村地域だというご紹介がありましたが、その農山村地域にお住まいの高齢者の移動実態を調査いたしました。 その分析結果をご紹介させていただきます。 まず、研究のタイトルに付けています用語の解説 河野安宣氏 [コメンテーター] ((特)ITSプラットフォーム21理事長) を踏まえながら、研究の背景を簡単に解説させていただきます。 中山間地域というのは主に農業分野で用いられている用語で、こちらの図にありますとおり、平地の外縁から山間地を指します。国土面積の約73%が中山間地域と指定されています。 下の図の赤色で示していますのが、豊田市が国及び県から中山間地域の指定を受けている8地域です。 中山間地域の一番の課題は過疎化が深刻であることです。移動に関する課題としては、山間部に位置することから、徒歩での移動が困難であることです。また、集落と生活関連施設が分散しているので、それを公共交通でつなぐとどうしてもサービスレベルが低くなってしまうことです。 研究報告① 「中山間地域における高齢者モビリティの実態」

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