平成27年度 研究成果報告会開催記録
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燃料電池につきましてはもう1つ大きな利点がございます。外部給電システム、V2H(Vehicle to Home)です。非常時に外部給電を使って避難所等で活用できるのではないかということです。今年5月の「とよた交通安全・防災フェスタ」で給電する形を皆さんに見ていただきました。環境、エコだけではなく、災害時の活用にも大きな期待をしています。 次に、「Ha:mo」についてご紹介します。 豊田市在住、在勤の方はご存じかもしれませんが、「豊田市低炭素社会システム実証プロジェクト」の一環として昨年度まで「Ha:mo」を展開してきました。 2012年度、まずは中京大学エリアにて、超小型電気自動車と電動アシスト自転車、各10台を使って4カ所のステーションで、公共交通の端末交通という位置づけでシェアリングシステムを開始しました。 翌年10月からは中心市街地へと規模を拡大し、ステーション数を増やし、それぞれ100台ずつ導入しました。当初の目標は会員1,000名でした。 ある一定の成果とデータが得られたことから、自転車のほうは実証プロジェクト終了とともに引き揚げましたが、超小型電気自動車はトヨタ自動車さんのご協力のもと現在も実証を行っていまして、会員数が約3,800人まで膨れています。ステーション数は37カ所、法人会員は約74社です。こういう形で利用者を増やしています。 今後こういった交通を公共交通の端末交通として、ラストワンマイルあるいはファーストワンマイルとして活用するには、「公共交通基本計画」等で位置づけをしながら、あらゆる人が誰でも簡単に利用できるシステムに変える必要があります。2年後、実証が終わった後の2017年に豊田市で定着している姿を夢見ながら頑張っているところです。 続きまして、重点戦略プログラム3「交通事故の削減」についてご紹介させていただきます。 ここで3つ挙げていますが、この後、ご紹介がありますゾーン30はかぶっていますので、説明を省略します。こちらは最新技術を使ったDSSSです

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