平成26年度 研究成果報告会開催記録
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- 6 - き、少し空いて東京が68人、こういう状況になっています。 これはITARDAさんのデータを月ごとにプロットしてみたグラフです。年末年始は数字が大きくなっているものの、少し減ってきている中、6月に入ってかなり増えています。恐らく愛知県から緊急事態宣言が出されていると思います。 こういった交通事故を冒頭申しましたITSシステムで少しでも減らせないかということで行っている取り組みをこれからご紹介させていただきます。 まず、トヨタで取り組んでいます「統合安全コンセプト」です。いろんなシーンがありますが、いろんなシステムを統合して安全性を高めていくことを「統合安全コンセプト」と名付けています。スライドで詳しくご説明いたします。 これは車が止まっているときから走行を始め、ぶつかった後までの時間軸で安全システムの関わりを見たものです。横軸は時間、ぶつかった瞬間から少し前、1秒前、2秒前、3秒前、4秒前、そんなふうに見ていただければと思います。 平時から事故の直前までいろんな安全システムが連携して作動すべきであろうということで、事故の直前何秒前にどのシステムをどう連携させるかということを意識して、それぞれのシステムを組み合わせて開発しています。 これは先ほどの安全システムを別の切り口で分けたものです。左側が自律系システム、右側がインフラ協調システムです。 自律系は、車載センサーを使って車両周辺・見通し内の障害物を検知し、安全性を高めるシステムです。 一方、インフラ協調システムは、インフラや他の車と通信をすることで、車載センサーでは見えない障害物を検知したり、信号情報を入手したりすることで安全性を高めるシステムです。 自動車メーカーはこれまで自律系を中心に開発してきましたが、それだけではどうしても防げない事故がありますので、インフラ協調システムをうまく連携させることで安全性を高めていきたいと考

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