平成26年度 研究成果報告会開催記録
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- 46 - 5.5メートル以下の道路で指摘されているヒヤリハットの事象は5.5メートルよりも広い道路で指摘されている事象に比べて「重篤度」の高い指摘の割合が高いことが分かりました。恐らく人対車両の事故につながりやすいという指摘だったのだろうと思います。生活道路においては、人と車がどういうふうに共存するかという観点からの対策が必要かと思っていまして、この辺りも分析を深めていければと考えています。 司会:中村先生、よろしいですか。 中村:1点目の、プローブのことはご説明いただいたとおりですが、プローブ以外にも統計データはあります。潜在的危険箇所の抽出という研究はいろいろありますので、そういうのに比較してこういった方法の優れている点をアピールしていただけると、このサンプルも生きてきて非常にいいと思った次第です。 2点目、「発生頻度」の高いところの特性はまだ分からないということですか。 福本:「発生頻度」に着目した整理が今回はできていません。 中村:ぜひ行っていただいて、比較していただけるといいと思います。 3点目、モード別はサンプルがあまりないということですが、散漫に分布しているから分からないということですか。 福本:車以外のサンプル数が10、20のレベルですので、数として少ないかなということです。 中村:4点目。今回のアンケート結果もそうですが、通行量の多いところは回答数も当然多くなります。逆に山間部のほうはほとんど指摘がないという話もありました。つまり、一番関連があるのはやはり交通量です。あるいは、大型車が多いかどうか、歩行者と混在しているかどうか。客観的なデータと関連づけると信頼性がより高くなると思った次第です。 (以下、会場からの質問は掲載割愛)

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