平成26年度 研究成果報告会開催記録
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- 36 - 全体的に、普通の走行をかなりの規模で、しかも詳細なデータをとりながら事前と事後で分析したことは大きな成果であると思っています。 質問の1点目は、約300名という非常に大きな規模のデータをとりながら、今日のご発表ではどんな個人にどんな傾向があるかという個人間の統計分析の話が出てきませんでした。そのような分析はされなかったのでしょうか。実はこの研究を共同で行った名古屋大学の私どもの研究室が個人間統計分析を行いましたので、それでやらなかったのかな?とも思いますが。 2点目。約10カ月間、事前事後の同じ期間だけをとると2週間、2週間ですが、トリップ目的やトリップ距離などによる効果の違いに非常に興味がありますので、そういう分析をされていたら、少しお聞かせいただきたいと思います。 3点目。情報提供はWebと車内のインジケータでというお話がありましたが、まずはインジケータを使わずにWebだけで情報提供した場合の効果、さらに車内のインジケータをプラスしたときの効果というふうに事後のタームは2つに分かれています。Webだけの効果とWebプラス車内インジケータの効果を比較して分析をされていたら、お聞かせいただきたいと思います。 司会:森川先生、コメントをありがとうございます。 ただいま3点の質問をいただきましたので、加藤研究員からお願いいたします。 加藤:1点目の質問ですが、先生もおっしゃったとおり、森川先生、同じく名古屋大学の山本先生、三輪先生が個人間統計分析をされているということでしたので、競合しないようにといいますか、いただける結果はいただいて、違う視点から分析を進めたいとも思いまして、こちらのほうではやっていないというお答えになります。 2点目のご質問に関しては、そういう方向では分析していませんというお答えになりますが、これからの私の分析の方向性についてご示唆をいただいたと思います。どうもありがとうございます。 今回の発表のように一般の方々に分かりやすく説明するには、個別に見ていって具体的な事例をお示しするのがいいかもしれませんが、研究としては体系的に評価していくことが大事だと思っています。 トリップ目的は今回のデータでは難しいかもしれませんが、トリップ距離や走行した時間帯、どのような種類の道路を走ったかという分類はできるだろうと考えています。個人の中で走行を分類していって、それぞれどんな効果があるかを体系的に評価するのは今後の方向性として重要だと考えています。 3点目のWebによる情報提供と車内インジケータの話は、時間の関係で詳細に説明していませんので、参考資料でお示ししたいと思います。 情報提供ありのほうは、Web情報のみを提供する段階と、その後Webとインジケータで情報提供を行った段階というふうに実は2つに分かれていまして、このスライドでは情報提供なしのときとWebのみ、情報提供なしのときとWebプラス車内
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