平成26年度 研究成果報告会開催記録
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- 33 - GV1からGV9までが各参加者個別の効果です。紫色が無駄なアイドリングをやめたことによる効果で、オレンジ色はそれ以外の運転時の効果です。どちらが大きく寄与するかは参加者によってばらついていますが、特に大きい改善効果が見られた参加者2人(GV1とGV2)はアイドリングをやめた効果が非常に大きく出ているという特徴があります。 そこで、アイドリング時間がどういうふうに変化したかを詳しく分析してみました。左側はエンジンを起動してから発進するまでのアイドリング時間で、右側は目的地に到着してからエンジンを切るまでのアイドリングの時間です。青が通常運転で、赤がスマートドライブのときの運転です。 GV2、GV3、GV5の方は、スマートドライブ、情報提供後は、エンジンをかけてからすぐ発進することで無駄なアイドリングがなくなっています。GV1の方は、目的地に到着してからもしばらくエンジンをかけていたのをやめた効果が大きいと分かります。GV9の方は依然としてアイドリングの時間が長いので、改善の余地がありそうです。 運転中、信号待ちで停止しているときのアイドリング時間についても調べましたが、それについてはあまり変化がなく、結局、燃費改善に効果があるのはエンジンをかけてから発進するまでと目的地に着いてからエンジンを切るまでという非常に基本的なところであることが分かります。 次は、走行時の燃料消費の変化です。ここでは走行時の効果が大きかったGV4とGV6の方のデータでお示ししています。 これは診断指標の「ふんわり発進」「非急加減速」「早めのアクセルオフ」が通常運転とスマートドライブでどう変わったかを示したものですが、3つの指標とも2人の方はすべて改善傾向にあります。 どの指標が一番効果的だったかを確認するため、エコドライブの指標と燃料消費量の相関関係を見たのがこのグラフです。 横軸をエコドライブの指標、縦軸をアイドリングを除いた部分の燃料消費量とし、1回の走行を1つのデータ点としてプロットしています。
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