平成26年度 研究成果報告会開催記録
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- 24 - ートをしています。活動趣旨はご理解いただいていますが、活動目標として従業員数の10%という一律の数字を適用したことに対しては、エコドライブであれば目標達成ができるという肯定的なご意見がある一方で、柔軟な目標設定であってもよいという意見もあり、賛否両論でした。事業所内の展開については、例えばインターネットの閲覧は限定者のみ、展開はイントラが原則で、メールはできないというように各事業所の事情で制約があるということでした。また、環境は交通安全に比べて社内展開がしにくいという貴重なご意見もいただいています。 この活動を通じて得られた「見える化の事例」を2つのスライドでご紹介します。 豊田市中心地「30分圏域」、つまり、主要な道路から中心地に向かって出発して30分で到達する、その出発点を結んだ七角形の面積で改善度合いを見るため、「月間」開始前と「月間」開始後で実車走行をして調査しました。緑の線が「月間」開始前、オレンジと青が「月間」開始後です。このような実走データがあった平成17年のデータを破線で示しています。 ここには「開始前後で圏域が面積比で20%超え」とちょっと大きなことが書いてあります。交通量のばらつきも含め、十分なデータが揃っていない段階でこのような値を示すのはいかがなものかというご意見もあるかと思いますが、結果としてはこのような内容になっています。今後データ数を増やし、交通量も確認し、明らかにしていきたいと思っています。 もう1つの「見える化の事例」はCO2の削減量です。CO2の削減量は結果的に6.84トンです。1日1人あたりで平均すると870グラムになります。例えば冷房、暖房、古い冷蔵庫の買い替え等による削減量に比べて極めて高い値です。こういうデータでもって一般市民に訴えていきたいと思っています。 次に、「持続性の事例」として、「すすめる会」の一事業者である株式会社小野組さんの事例をご紹介します。建設系の会社で、従業員30名です。昨年度は県のエコモビ表彰を受賞されています。「出来ることから、やれる範囲で、努力しよう」をモットーに、朝の通勤には声をかけて相乗りしたり、独自のアイディアで「オノポイント」を設定し、エコ通勤手当の年度表彰をしたりしています。活動で削減された駐車場スペースをビオトープにするという建設会社ならではの取り組みもされています。5年ほど続けておられます。 まとめとして「豊田エコ交通月間」の活動成果です。
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