平成26年度 研究成果報告会開催記録
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- 17 - 主な役割としましては、(1)広義の都市交通の研究、(2)交通まちづくりの実践、これは豊田市を支援する形ですが、最終的にこれらの研究成果、実践的な成果を(3)世界への情報発信と貢献、という流れになっています。 現在当研究所は、交通安全、公共交通、交通円滑化、環境という4つの分野について、ITS、TDM、市民・企業市民参加という3つの視点で横断的に研究することにより、「人と環境にやさしい交通まちづくり」の実現を目指しています。先駆的な研究にチャレンジし、サスティナブルなモビリティ社会の実現に貢献できる研究所を当研究所のありたい姿として考えています。 昨年度の研究内容は、時間の関係で、配布資料の最後のページにあります研究テーマリストをご覧いただきたいと思います。また、別途それぞれの研究テーマの概要をまとめた資料もあります。さらに詳しく知りたい方は、研究所が毎年発行しています『年報』をご覧ください。詳細に研究成果をまとめてあります。 簡単に概要を説明しますと、研究テーマ数は24件です。計画時より8件増加しています。当研究所の研究員は8名ですので、単純計算すると1名あたり3件以上を掛け持ちしていることになりますが、1件あたり1名ではこなせませんので、結果的に4、5件以上のテーマを掛け持ちしながら研究を進めていることになります。 冒頭に太田理事長からもお話がありましたように、近年4つの分野の中で特に交通安全の案件数が極めて多くなっているのが1つの特徴です。 また、自主研究といいながらも、財政的な困難により、外部の助成もたくさん受け入れています。 昨年度の研究テーマの中から、後ほど3件だけ報告させていただきます。 1件目は交通円滑化分野から、エコ交通の定着を目指した研究活動です。 2件目は環境分野からの報告です。豊田市は自動車のまちで、車なしでは生活できない状況にありますので、実践しやすいスマートドライブの提案をします。 3件目は交通安全分野からの報告です。交通事故発生箇所には対策を打たなくてはいけませんが、交通事故を未然に防ぐ予防的対策も重要です。一歩先に進んだ予防的交通安全対策を念頭においた研究成果の一部を報告いたします。 次に、研究以外の活動を少々報告させていただきます。 冒頭に申し上げたように、当研究所は産官学連携で出来上がった研究所ですが、産官学にどのような貢献をしているかという具体例を幾つか紹介いた
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