平成26年度 研究成果報告会開催記録
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- 10 - た前方の映像、ブレーキ・アクセルを踏んでいるかどうか、車速はどうなっているか、そのときの画面表示、信号の状態、こういったデータを一式セットでとっています。 これもビデオを見ていただければと思いますが、今、ピピッと鳴って、この車が止まりました。緩めたブレーキを踏んだわけです。すべての車が行って、青矢の信号になったときに右折しています。こういうことが解析で分かります。 今から3つ、システムがない場合の危ない右折の映像を見ていただきます。事故一歩手前の映像です。 これが被験者の車です。前の車が曲がったので、ついていきますが、前が止まったので、ここで止まってしまい、直進車両は車線変更しています。もう一度再生します。この車です。自転車がいたり、歩行者がいたりしています。安全確認をせずに右折しているので、事故が起きかけています。こういったものが解析で出てきています。 さらに昼間ですが、これも対向車が来ているのに、曲がろうとしています。対向右折車もいない見通しのよいところで信じられないんですが。これももう一度。 もう1個だけ。これが被験者の車です。前の車が行くとそのままついていってしまっています。対向の軽トラはブレーキを踏んでいます。こういった危険な右折が実験の結果から出てきています。 今度は支援のある状態です。これが先ほどの車です。前のおいでんバスが行ったんですが、支援によってここで止まっています。少し間隔がありますが、対向直進車が来ているので、ここでずっと踏みとどまって、対向車を全部やりすごして、青矢が出た状態で曲がっています。こういうふうにシステムの有効性が出てきています。 少し細かい話になりますが、危ない右折が減ったかどうかを解析するために、100人の3カ月分、全部で1万件近くのデータを延々とビデオ解析して、タイムツーコリジョン、対向車の到達予想時間5秒以下の右折が、システムがない場合に比べてどれぐらい減ったのかという計算を行っています。 システムがどれぐらい有効に働くかを検討し、最

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