平成26年度 研究成果報告会開催記録
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- 8 - ITSスポットは30から40メートル前後ですが、760MHzの無線通信を使いますと半径300メートルぐらいの広いエリアでの通信が可能になります。また、半径300メートルのどこにいても情報が随時更新できますので、幅広いサービス提供が可能です。1つの電波で路車間と車車間の通信連携ができるというメリットもあります。 このメリットを生かし、例えば対向車の有無等、時々刻々変化する情報の伝達、あるいは、既存のメディアではできない車車間通信や歩車間通信といったサービスが提供できるのではないかということで今、開発に取り組んでいます。歩車間通信については例えばハンディキャップをお持ちの方、車椅子に乗っておられる方の存在を車に伝えるといったことも想定しています。 ここで取り組みの紹介ビデオをご覧いただきます。 < インフラ強調システムビデオ上映) > ここからは右折時衝突防止支援について豊田市内で行った大規模な実証実験の概要についてご説明します。 サービスの概要は、表示としてABCという形で書いてあります。対向車がないときは何も出ません(A)が、対向車が来ているときは下向きの黄色い矢印が出ます(B)。対向車が来ているのにドライバーが踏んでいるブレーキを外して動き出そうとすると、ピピッという注意喚起音が鳴ります(C)。このように、対向車が来ているときにドライバーの右折行動を抑えるようにシステムがサポートします。 その前提として、道路側に対向直進車を検知するセンサーを設置することが必要です。センサーが対向直進車を検知すると、電波を用いて右折車両に送信するので、その接近が対向右直車両の陰で見えない場合でも、ドライバーはその存在を認識できます。 こちらはそのシステムの動作例です。ここに矢印が出ているのが分かると思います。 こちらは248号線の下市場の交差点での実証実験です。歩行者のセンサーや700MHzのアンテナ、その他必要なセンサーを幾つか設置してあります。

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