平成25年度 研究成果報告会開催記録
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大変なことですので、早急に自転車レーン等を整備しなければいけないと思います。 1968年にイギリスのスミードという先生は、交通事故を防ぐために、エンフォースメント(交通規制)、エンバイロンメント(交通環境)、道路空間の整備ですが、それから、エデュケーション(交通教育)を提示しました。今、自動車技術が進んできて、工学的な知見による事故分析、安全な自動車の開発、こういったものがエンジニアリング(技術)としてそれに加えられると思います。ここまでで交通事故をかなり減らしてきましたが、これらだけでは十分でないので、5番目に相手を思いやる気持ち、ちょっとこじつけもありますが、エモーショナル(感情)を入れたいと考えます。最後のスライドにもありました「思いやり」です。この5つで、これから到来するであろう新しい交通社会に向かう必要があると思っています。 今の質問の中で答えられるものがあったら、お願いします。 司会:どうもありがとうございました。 樋口さん、ただいまの荻野先生のコメントに対して、回答など手短にお願いいたします。 樋口:明確な回答にはならないかと思いますが、手短に。 今、国を含めて、日本全国で自転車の利用環境をしっかり整えていこうという機運があり、豊田市もその機運に乗って空間整備を打ち立てていますが、自転車の交通量、ニーズが多い個所が中心になっています。今回の研究で明らかになった事故とヒヤリが一致している個所を短期的に改善できるような対策プログラムを構築しつつ、空間整備をしっかり行っていくことが重要かと考えています。 ― 42 ―
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